診療案内
義歯(入れ歯)入れ歯の種類

※「保険」と記載があるもの以外は全て自費治療となります
  • 金属床総義歯
  • 金属床コンフォート総義歯
  • エステショットコンフォート総義歯
  • インプラント総義歯
  • 健康保険総義歯

金属床総義歯

金属床総義歯
口蓋(上あごの天井部分)と、下の歯の裏側の歯茎部分に強度を増すために金属を使用している入れ歯です。
金属の種類によりPGA床、チタン床、コバルトクロム合金床、アミメタル床の種類があります。
メリット
  • 丈夫で折れない
  • 薄くて異物感が少ない
  • 発音障害が少ない
  • 熱を伝えるのでより感覚を感じやすい
デメリット
  • 金属によっては稀にアレルギーを起こす場合がある

金属床コンフォート総義歯

金属床コンフォート総義歯
金属床総入れ歯の粘膜に触れる部分に、やわらかいシリコンを裏打ちした総入れ歯です。
メリット
  • 歯茎に痛みを感じにくい
  • 硬さがあるので、入れ歯が歪まず、噛みやすく、痛みも出にくい
  • あごの下の骨が痩せるのを防いでくれる
  • 長期的に顎の骨を保護してくれる
デメリット
  • 入れ歯の厚みが増すので異物感が多少大きい
  • 裏打ち部のシリコンは劣化するため、4年程度で交換が必要
  • 特別な入れ歯洗浄剤が必要で、経費が多少多くかかる

エステショットコンフォート総義歯(やわらか総義歯)

エステショットコンフォート総義歯(やわらか総義歯)
総入れ歯のピンクのプラスチックの部分が、新素材(ポリエステル樹脂)で出来ているもので柔らかい柔軟性があるものです。今までの素材より薄く、割れにくいのが特徴です。
エステショット総入れ歯(やわらか入れ歯)の内側に軟性シリコンを数ミリ裏打ちしたのがエステショットコンフォート総義歯です。座布団を引いた総入れ歯でエステショット総義歯より痛くなく、顎にフィットして総義歯より痛くなく使えます。
メリット
  • 割れにくい
  • 保険総義歯より薄く、違和感が少ない
  • 痛みが少ない
  • 表面がツルツルしているので、舌感が良い
デメリット
  • 柔らかいから歪んで不安定感がある
  • 特に固い物は歪むので咬みにくい、痛みが出る場合がある
  • 金属床義歯より厚みがあり、違和感が大きい
  • 修理が難しい(出来ない訳ではない)
  • 軟性シリコンは劣化するので数年で張替えが必要になる
  • 特別な洗浄剤が必要

インプラント総義歯(取り外し式)

インプラント総義歯(取り外し式)
通常の総入れ歯の場合、入れ歯は粘膜に吸い付く形で安定しており、少しでも空気が内面に入ればすぐに外れてしまいます。
つまり、食事や会話をしているときに外れることはほとんどありませんが、強いうがいをすれば外れます。
インプラント義歯(入れ歯)なら、そのようなことは全くありません。しっかり噛めるだけでなく、笑っても、口をゆすいでも、大あくびしても総義歯は外れません。
インプラント義歯は、片顎2〜4本の少数のインプラントをあごの骨に埋め込み、その上に入れ歯を乗せ、両者が磁石や留め具で固定されるものです。しっかりと噛むことができ、入れ歯が動いたり外れたりすることがありませんので、痛みも感じません。
インプラント総義歯は、オールオン4や、インプラントのボーンアンカードブリッジなどの固定式装置と混同されることがありますが、全く別物です。
インプラント総義歯はずっと固定されているわけではなく、歯磨きの際などには、ご自分で外すことができます。
メリット
  • インプラントブリッジよりも遥かに少ない予算でとてもよく噛める
  • 咀嚼率の回復を90%くらいまで高められる
  • 外れず、動かず、痛くない
  • 通常の入れ歯では難しいお肉や固い物も普通に食べられる
  • インプラントブリッジより遥かに磨きやすく、メインテナンスがしやすい
  • オールオン4と違い、前歯に4本インプラントがあるので、介護が必要になっても、介護する人も簡単にお掃除ができるので老後のインプラントのメインテナンスも簡単に出来るので安心。
    (オールオン4では奥のインプラントは斜め45度に扇型に入れるので、清掃、メインテナンスが難しい。)
デメリット
  • 手術が必要

健康保険の総義歯

健康保険の総義歯
プラスチック(レジン)でできた総義歯。
メリット
  • 安い
  • 早い
デメリット
  • 噛めない
  • 痛い
  • 落ちる
  • 浮く
  • 審美感が良くない
  • 割れ易い
  • クラスプ義歯
  • パーフェクトエステティックパーシャルデンチャー
  • セミパーフェクトエステティックパーシャルデンチャー
  • 健康保険局部入れ歯

クラスプ義歯

クラスプ義歯とは、残っている歯に金具(クラスプ)がかかる入れ歯のことです。クラスプ義歯には、保険の局部クラスプ義歯、自費のクラスプ義歯があります。

自費金属床クラスプ局部義歯

自費金属床クラスプ局部義歯
自費の金属床義歯は、患者様の状態に合わせ、合理的な設計が可能で、快適にお使いいただくことができます。
メリット
  • 金属で出来ているので丈夫
  • 金属で歪まないので歯の負担が少なく、痛みが大幅に軽減される
  • 精度が高く、フィット感があり、違和感も少ない
  • 特にチタン合金はかなり薄くできるので違和感や異物感がとても少ない
  • 発音障害をほとんど起こさない
  • チタン合金なら生体適合性に優れ、アレルギーのリスクがほとんどない
  • 合理的な設計が可能なのでより具合が良い入れ歯ができる
デメリット
  • 金属の種類によっては金属アレルギーのリスクがある

保険クラスプ義歯

保険クラスプ義歯

パーフェクトエステティックパーシャルデンチャー

完全審美部分義歯(自費)
60年ぐらいの歴史を持つ、部分入れ歯の中では審美性、機能ともに最高級ランクの入れ歯で、大変快適な使い心地です。
完全審美部分義歯(自費)の種類

コーヌス義歯

コーヌス義歯
少数の歯が残っている場合(片顎で5歯以内)に行われる治療法で、残っている歯に金属冠(内冠)を被せ、その上から外冠が組み込まれた入れ歯を装着するタイプの入れ歯です。
内冠と外冠は茶筒のような原理で密着しますので、残っている歯に金具をかけなくてもしっかりと安定します。
構造的には、ブリッジと入れ歯の中間といった感じです。
インプラントを4本前後使用したコーヌス義歯もあります。
メリット
  • しっかりと固定される
  • よく噛める
  • 入れ歯の動きが少ないため痛くない
  • 外冠はセラミックの歯なので、見た目が自然
  • 金属は全く見えず審美的
  • 支えている歯がダメになっても総義歯に変更ができ、無駄がない
デメリット
  • 比較的高価
  • 支えている歯が虫歯のリスク、歯周病のリスクがある。
    (インプラントでコーヌス義歯を作る場合は虫歯のリスクはない)

アタッチメント義歯(審美義歯としての最高峰)

アタッチメント義歯
残っている歯に自費セラミックを被せて連結し、アタッチメントと呼ばれる特殊な装置を残っている歯と入れ歯に組み込むことで、両者をしっかりと固定できる入れ歯です。
外から見ても入れ歯が入っていることが全くわからず、しっかりと噛めるので、審美的にも機能的にも最高峰に位置づけされる部分入れ歯です。
欠損歯が8歯以内の入れ歯症例に適用できます。
メリット
  • とても審美感が良い(入れ歯では一番)
  • とても良く噛める
  • 外れない
  • 動かないので痛くない
  • 違和感が少ない
  • 発音障害がとても少ないので、楽器や声楽をする方にも最適
  • 歯をセラミックで連結するので、歯に与える負担が少ない
  • 入れ歯をかけた歯が長く持つ
デメリット
  • 比較的高価である
  • 製作時間が少し長い

スタンドアタッチメント義歯

スタンドアタッチメント義歯
インプラントや残っている歯(数本)に、スタンドアタッチメントを組み込み、入れ歯の内面にボタンをかけるようにはめこむ入れ歯。
インプラントを入れてスタンドアタッチメント義歯も出来ます。
メリット
  • 入れ歯がしっかり固定されるので、通常の入れ歯よりは痛くなく噛める
  • 入れ歯が外れにくい
  • 固い物も噛める
  • スタンドアタッチメントがダメになっても総義歯へ変更でき、無駄がない
  • 審美性に優れる
デメリット
  • 自費費用がかかる
  • 自分の歯にスタンドアタッチメントを作る場合、虫歯のリスクがある。
    (インプラントで作る場合にはそのリスクはない)

セミパーフェクトエステティックパーシャルデンチャー(準審美部分義歯)

ノンクラスプ部分入れ歯(自費)
歯にかける金具の代わりに、弾力性のあるピンク色の新素材の樹脂が歯と歯茎を囲んで入れ歯を維持します。
メリット
  • 見た目が自然で審美的
  • 自費だが、比較的安価
  • 製作期間が短い
デメリット
  • 歯を一部ピンクの樹脂が覆うので、パーフェクト審美義歯よりは審美性に欠ける
  • 壊れるリスクが多少ある(ただし修理は可能)
  • 歯茎には多少為害性があるため、定期的検診とクリーニングが欠かせない
ノンクラスプ部分入れ歯(自費)の種類

ナチュラルデンチャー(やわらか入れ歯)

ナチュラルデンチャー
金属がほとんどなく、とても柔らかく割れにくい、見た目がきれいで、お出かけ用の義歯として適しています。
メリット
  • 比較的安価
  • 早くできる
  • 審美性に優れる
  • 軽い
デメリット
  • しっかりと噛むのは難しい
  • やわらかいので、入れ歯が歪み噛むと痛い
  • 歯茎に力がかかるので、歯の負担が比較的大きい
  • 柔らか義歯は痛くない様に感じますがそうではありません

ナチュラルコンフォートデンチャー

ナチュラルコンフォートデンチャー
上記のナチュラルデンチャーの内側にやわらかいシリコンを裏打ちし、痛みを感じにくくしたものです。
メリット
  • ナチュラルデンチャーよりは痛くない
  • ナチュラルデンチャーよりは良く噛める
  • 審美性に優れる
  • 比較的安価
デメリット
  • 本格的にしっかり噛むことは難しい
  • シリコン部分の劣化が避けられない(4年位で交換が必要、自由診療)

ナチュラルデンチャーコンフォート局部金属床義歯

ナチュラルコンフォートデンチャー
ナチュラルデンチャーに軟性シリコン裏層と金属床の利点を組み合わせ強固にした入れ歯です。
メリット
  • 金属は外からは見えず、審美的
  • よく噛める(入れ歯で噛める範囲)
  • 歯や歯茎の負担が少ない
  • 薄いので違和感も少ない

健康保険の局部入れ歯

健康保険の局部入れ歯
プラスチックでできた、粘膜に吸着させて安定させる保険の局部入れ歯です。
メリット
  • 早い
  • 安い
デメリット
  • 痛い
  • 違和感が強い
  • 壊れやすい
  • 噛めない

治療用義歯(TD)とは

治療用義歯(TD)
総入れ歯の場合、患者様の過去の歯の位置、大きさ、色、咬み合わせの位置、歯茎の形態を再現できれば最高の入れ歯ができるはずなのですが、歯を全て失い、歯茎の形も変わってしまっている状態では、その再建はほぼ不可能です。
しかも、ほとんどの患者様は、不正な入れ歯を長期的に無理に使用しているので、あごの骨の形がかなり変形し、噛み合わせが合っていない入れ歯で無理に噛もうとするので不正な噛み合わせの習慣ができています。
さらに、高齢化すると、適正な状態に戻すことも難しく、新しい入れ歯に慣れることも難しくなってしまいます。
その結果難症例になっている場合がほとんどです。
このような場合に、自由診療では、治療用義歯を使用することで、十分に時間を掛けて、患者様に合った歯の位置や噛み合わせを見つけ出し、最終的な入れ歯を理想的な状態に作り上げていくことができます。

治療用義歯(自由診療)の目的

1.昔の正しいかみ合わせの位置に戻す為のリハビリテーション
入れ歯を長い間入れていない、もしくは、古い入れ歯で間違った位置で噛んでいると、元々の天然歯の正しい噛み合わせの位置を忘れてしまい、それを司る神経・筋肉のバランスも崩れてしまいます。
この状態のまま入れ歯を作ると、間違ったかみ合わせで作ることになり、入れ歯の具合が良くなる事はありません。
そこで、神経・筋機能を正常に戻して、昔の正しい噛み合わせに戻すためのリハビリテーションとして、治療用義歯を使用します。
2.人工歯の形や位置・噛み合わせを決める
治療用義歯を使いながら、その人に合った人工歯の形態、前後左右的な位置、上下人工歯の噛み合う平面の位置を模索していきます。
3.快適に使える入れ歯の大きさ、形を決める
治療用義歯を使用していただきながら、吸着が良く、痛くなく、粘膜に傷ができず、横に食べ物が溜まらない入れ歯の形を探っていき、最終的な入れ歯を作るための参考にします。
4. 新しい入れ歯の形態や噛み合わせに事前に慣れて頂く為

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医療社団法人 角理会 アルカディアグループサイト