診療案内
クラウン・ブリッジ(全部被覆冠)

クラウン・ブリッジ(全部被覆冠)

クラウンとは

クラウン
クラウンとは、歯を全体的に削って、その上に被せ物をする治療法です。
クラウンは、むし歯の範囲が広く、詰め物では対応できない場合や、神経を抜いた歯を細菌感染や破折から守る目的で行われます。

ブリッジとは

ブリッジ
ブリッジは、少数本(1本もしくは2本)の歯を失った場合に、その前後の歯を削って連結した被せ物をすることで、抜けた部分を回復し、見た目と噛む機能の回復をする方法です。
かつて、インプラントがなかった時代には、少数の歯を失った場合にはブリッジを行うというのが通常でしたが、インプラント治療が開発されて以来、インプラント治療を選択する人が非常に多くなっています。

クラウンの適応症

クラウンの適応症

1.むし歯が広範囲に広がっている場合

歯がむし歯によって広範囲に崩壊していて、被せなければ形を修復できない場合。

2.神経のない歯

神経がない歯は、歯の質がもろくなり、噛む衝撃で割れてしまいやすいため、全体的に歯を覆って保護するのが望ましいです。
また、神経がないと細菌感染が起こっても痛みを感じないため、感染防止のためにもクラウンで歯を全体的に覆い、保護することが推奨されます。

3.古くなったクラウン

15年以上経ったクラウンの内部はむし歯ができていることが非常に多く、それが原因で破折や銀歯が脱離して来院されるケースが多くあり、結果的に抜歯となることも少なくありません。
そのため、特に症状がない場合でも、15年くらい経ったクラウンは、一度外して作り直しをすることが、歯を失わないためにもとても重要です。

ブリッジの適応症

ブリッジの適応症

1.少数(1〜2本)の歯の欠損がある

ブリッジは、少数の歯を失った場合に適応となる治療法です。

2.固定式の装置を希望される方

歯を失った場合、取り外し式の入れ歯ではなく、固定式の装置を希望される方。

3.インプラント治療ができない方

インプラントをするのに十分な骨がない、骨を増やす治療をしたくない、健康上の問題がある、年齢的な理由、などにより、インプラント外科的手術ができない方。

4.インプラント治療を希望されない方

手術を受けたくない、などの理由でインプラント治療に抵抗がある方。

ブリッジのメリット・デメリット

メリット
  • インプラント治療よりはるかに治療が早い
  • 一般的にはインプラント治療よりは安い
  • 固定性である。取り外しが要らない
デメリット
  • 前後の歯をたくさん削る必要がある
  • 前後の歯に力の負担が余計にかかる
  • むし歯や歯周病のリスクが高くなる
全身の皮膚に現れる症状
コラム

むし歯や歯周病の再発リスクを極力減らし、あなたの大切な歯を守るためのクラウンの条件は

クラウンは、歯を全体的に覆って保護する役割がありますが、どんなクラウンでも良いというわけではありません。
クラウンが本当に歯を守るためには、次のような条件を満たしている必要があります。
適合が良いこと
クラウンの歯に対する適合が良ければ、むし歯や歯周病のリスクは下げられます。適合が良い、というのは、クラウンと歯面との隙間が極力少ないことです。
適合を良くするには、型取りの際に患者様個人に合ったオーダーメイドの印象トレーを使い、高品質のシリコン精密印象材で型取り、高品質の模型材で歯の模型を作り、熟練技工士が作製を手がける、というのが現在のところはベストです。
技術レベルの高い技工士が作ること
クラウンの噛み合わせが適正で、歯茎の健康を守れる形態でできていることも、歯の健康を守るためには必要な条件となります。技術レベルの高い技工士が作るほど、より高精度で良いものができ上がり、歯の健康を守る効果が高いと言えます。
当院では、熟練セラミック・クラウン・インプラント専門技工士が、皆様に高品質の技工物をご提供いたします。
素材が体に優しく、精度が出せる良い素材であること
材質的に安定していて劣化しにくく、体に害を与えないというもの大事な条件です。
金属焼付陶材冠(MB)、オールセラミック冠(AC)などのセラミック、金合金、白金の合金などの貴金属を使用したものがこれに該当します。
歯の硬さが天然のエナメル質に近いこと
歯の硬さよりもやわらかすぎたり硬すぎたりせず、天然のエネメル質に近い材料であることも重要です。
金合金冠や、金属焼付陶材冠(MB)、オールセラミック冠(AC)がこれに該当します。
全身の皮膚に現れる症状
コラム

クラウン・ブリッジの自費と健康保険との違い

クラウンとブリッジには、保険のものと自費のものがあり、どのような素材を選ぶかによって、素材としての見た目だけでなく、次のような様々な面において違いが出てきます。
適合度、削る量、見た目の違い
使われる素材の良し悪しは、歯への適合度、歯を削る量、材質の硬さ、見た目の良さ、体への影響など、様々な面に大きく関係してきます。当然ながら、自費のものの方が全ての面において優れた性質を持っています。
手間のかけ方の違い
保険診療では保険の制限があるため、治療に十分な時間をかけられませんが、自費の場合には、治療に十分な手間と時間がかけられますので、より品質の良いものができ上がります。
型の精度の違い
保険治療の場合、型取りに使用するトレーは既成のもので、材料もあまり精度の高いものを使用することができないので、できあがるものもそれなりの品質になります。
一方、自費治療の場合には、患者様に合わせたオーダーメイドの型取りトレーを使い、高精度の型取りができる材料を使用しますので、精密な型が得られ、それによって得られる模型の精度も高く、適合の良いクラウン・ブリッジの製作が可能になります。
技工士の技術の違い
歯科技工士の技術レベルは様々ですが、自費の場合、熟練した技術力の高い技工士に作製を依頼できるので、高精度のものができ上がります。
治療のクオリティの違い
自費治療の場合、技術レベルの高い歯科医師による高度な機器を用いたクオリティの高い治療が受けられるので、見た目、咀嚼機能に優れ、むし歯や歯周病のリスクが少ないクラウン・ブリッジの製作が可能となります。
以上の要因により、自費と保険では、適合精度、形態、見た目、色、噛み合わせの良さ、噛みやすさなど、多くの面において差があり、その差は年月が経過するほど顕著な違いとなり、むし歯や歯周病のリスクの差としても現れてきます。
日本の健康保険制度では、診療報酬額がとても低く、先進国の17~25分の1、後進国と比べても、マレーシアの5分の1、フィリピンの6分の1と言われています。
そのため、保険治療の場合、治療にかけられる時間、使用する材料は限られてしまい、やはり、それに見合った治療内容となってしまうというのが現状です。
よりクオリティの高い治療となると、やはりオーダーメイドで時間をかけ、良い材料を使用することができる自費治療ということになります。
これは、建売と高級注文住宅との違いと同じです。自費ではより丁寧な治療をするので、当然注文住宅と同様に完成には時間がかかってしまうのです。

お知らせ

医療社団法人 角理会 アルカディアグループサイト